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お口の健康に大活躍！「ロイテリ菌」って知ってる？

2024年10月15日

皆さんこんにちは。
しずくいし歯科医院です。

人間の体内には、膨大な数と種類の菌が存在しています。
中には身体の調子を整える「善玉菌」と、病気やトラブルを招く恐れのある「悪玉菌」があり、善玉菌が増えると健康的になれると考えられています。

善玉菌を増やすために効率的に摂取することを「バクテリアセラピー」ともいい、歯科でも治療に活用されています。
今回は、善玉菌の一種「ロイテリ菌」についてご紹介します。

「L.ロイテリ菌」とも呼ばれ、もともとは人の体内（母乳や消化管）に存在している乳酸菌の一部です。そのため、摂取したときに定着しやすく、大きな副作用の心配もないことが特徴です。

これまで30年以上も研究と臨床試験が行われ、その効果と安全性が確認されています。WHOが定義する「プロバイオティクス」の条件も満たしています。
ロイテリ菌は、体内の悪玉菌に反応して「ロイテリン」という抗菌物質を作り出し、抑制する働きがあります。一方、ビフィズス菌などの善玉菌とは共存する性質があり、体内の菌のバランスを整えるので、病気の予防や治療につながるのです。

臨床実験の結果としても、胃のピロリ菌が減少したり、アレルギー症状やアトピー性皮膚炎の炎症が軽減されたりという傾向が見られました。

悪い菌を抑制する効果は、歯科にも活用されています。

お口の中に存在する菌の中には、虫歯や歯周病の原因菌も存在します。ロイテリ菌を摂取することにより、これらの原因菌が大幅に減少し、虫歯や歯周病のリスクが減少することが確認されました。

また、プラーク（歯垢）の形成が抑制され、細菌の温床にもなる歯周ポケットが縮小し、口臭もよくなったという報告もあります。

お口から腸内は1本の道でつながっていて、ロイテリ菌はそこに存在する悪玉菌に効果的にアプローチします。錠剤のほか、液状のものもあるのでご自身に合った摂取方法をお試しください。
お口の健康には、ロイテリ菌の摂取に加えて定期的な歯科医院での検診をあわせると効果がアップします。虫歯や歯周病のトラブルはもちろん、しばらくお口の健康をチェックしていない方は、一度しずくいし歯科医院までご相談ください。